建設仮勘定

建設仮勘定とは

建設仮勘定(けんせつかりかんじょう、英:Construction in progress)とは、事業のために建設中の建物や船舶、製作中の機械などに支出した諸費用(手付金、内金など)および建設の目的のために使用した材料のことです。

完成したときはそれぞれの固定資産の科目に振替えられます。

計上時期

設備の建設のためや機械製作のために支払いがあったときに、計上されます。

主に以下のような相手勘定があります。

ほかにも多数あります。

 

(1)1000万円の工場建設の手付金100万円を普通預金口座から支払った

借方貸方
建設仮勘定100万円普通預金100万円

(2)1000万円の工場が完成し、(1)で支払った手付金を差し引いた金額を普通預金口座から支払った

借方貸方
建物1000万円普通預金900万円
--建設仮勘定100万円

(3)ビルの建設に伴い、必要な材料10万円を現金で支払った

借方貸方
建設仮勘定10万円現金10万円

建物

どちらも建設物ですが、建物は完成したものです。
同じ理由で機械装置船舶も完成したものです。

仮払金

どちらも一時的に支払った金銭ですが、仮払金は用途が明確ではありません。