使用権資産
概要
使用権資産とは
使用権資産(しようけんしさん、英:Right-of-use assets)とは、リース取引において借りた資産のことです。
リース取引とは機械装置や車両など特定の物件の所有者である貸手が、借手に合意された期間にわたりこれを使用し収益活動を行う権利を与え、
それに対して借手が合意された使用料(リース料)を貸手に支払う取引のことです。
※従来のリース取引にはファイナンスリース取引とオペレーティングリース取引がありましたが今は廃止されています。
計上時期
資産をリースしたときに、計上されます。
相手勘定
主に以下のような相手勘定があります。
- リース債務
資産をリースしたとき - 減価償却費
減価償却したとき
ほかにも多数あります。
仕訳例
(1)リース料50万円の備品をリースした。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
使用権資産 | 50万円 | リース債務 | 50万円 |
(2)毎月のリース料5万円を支払った
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
リース債務 | 5万円 | 普通預金 | 5万円 |
(3)(1)の備品のうち1万円を減価償却した
借方 | 貸方 | ||
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減価償却費 | 1万円 | 使用権資産 | 1万円 |
類似勘定
リース資産
どちらもリース取引で資産を表すものですが、リース資産は従来のリース取引を処理するために使われていましたが、今は廃止されています。