商品

商品とは

商品(しょうひん、英:Merchandise)とは、商業を営む会社が販売の目的をもって所有する加工していない物品のことです。

損益計算書に記入する場合、仕入として記入することもあります。

計上時期

売上原価の4つの仕訳方法によって変わってきます。

三分法

商品を仕入れたときは【原価】を仕入勘定の借方に記入し、販売したときは【売価】を売上勘定の貸方に記入して決算時に期末商品を繰越商品勘定に記入する方法です。

分記法

商品を仕入れたときは【原価】を商品勘定の借方に記入し、販売したときは【原価】を商品勘定の貸方に記入し、【利益】を商品売買益勘定の貸方に記入する方法です。

売上原価対立法

商品を仕入れたときは【原価】を商品勘定の借方に記入し、販売したときは【売価】を売上勘定の貸方に記入します。

販売した商品の【原価】を商品勘定の貸方から売上原価勘定での借方へ振り替える仕訳を行います。

総記法

商品を仕入れたときは【原価】を商品勘定の借方に記入し、販売したときは【売価】を商品勘定の貸方に記入します。

主に以下のような相手勘定があります。

  • 商品販売益
    分記法または総記法で仕訳で売価と原価の差を出すとき
  • 売上原価
    商品を仕入れるとき
  • 現金
    仕入れに対する支払や回収を現金で支払うとき
  • 普通預金
    仕入れに対する支払や回収を普通預金で支払うとき

ほかにも多数あります。

 

三分法

(1)商品12万円を仕入れ、代金を現金で支払った

借方貸方
仕入12万円現金12万円

(2)上記の商品のうち10万円分の商品を20万円で販売し、代金は現金で回収した

借方貸方
現金20万円売上20万円

(3)決算にともない、期末商品2万円を翌期に繰り越した

借方貸方
繰越商品2万円仕入2万円

分記法

(1)商品12万円を仕入れ、代金を現金で支払った

借方貸方
商品12万円現金12万円

(2)上記の商品を20万円で販売し、代金は現金で回収した

借方貸方
現金20万円商品12万円
--商品販売益8万円

売上原価対立法

(1)商品12万円を仕入れ、代金を現金で支払った

借方貸方
商品12万円現金12万円

(2)上記の商品を20万円で販売し、代金は現金で回収した

借方貸方
現金20万円売上20万円
売上原価12万円商品12万円

総記法

(1)商品12万円を仕入れ、代金を現金で支払った

借方貸方
商品12万円現金12万円

(2)上記の商品のうち10万円分の商品を20万円で販売し、代金は現金で回収した

借方貸方
現金20万円商品20万円

(3)決算にともない、期末商品が2万円で当期の商品販売益が8万円(=20万円-12万円)だった

借方貸方
商品8万円商品販売益8万円

未着品

どちらも商品ですが、未着品はまだ相手に届いていない商品のことです。

積送品

どちらも商品ですが、積送品は自社の商品を他人に委託し、その委託者が他者に販売をしたときに発送される商品のことです。

製品

商品は加工せずに販売しますが、製品は加工して販売するものです。