繰延資産

  • 読み方:くりのべしさん
  • 英語訳:Deferred Assets
  • 中国語訳:递延资产

繰延資産とは、本来なら費用計上されるべきな支出が、いったん資産計上された後に償却(費用計上)することが認められている資産のことです。

 

会計上の繰延資産は、「繰延資産の会計処理に関する当面の取扱い」及び「中小企業の会計に関する指針」で定められており、次の5つがあります。

  • 創立費
    会社設立のために要した費用
  • 開業費
    会社設立後、開業準備のために要した費用
  • 開発費
    新技術、新市場の開拓などに要した費用
  • 株式交付費
    株式を発行するときなどに要した費用
  • 社債発行費
    社債を発行するときなどに要した費用

税務上の繰延資産とは、税法上定められている次のような費用等のことを言います。

  • 商店街のアーケードなどの公共的施設等の負担金
  • 資産を貸借するための権利金等
  • フランチャイズ加盟などの役務提供の権利金等
  • 広告宣伝用資産の贈与費用
  • 自己が便益を受けるための費用