株式交付費

株式交付費とは

株式交付費(かぶしきこうふひ、英:Stock issuance cost)とは、新株式の発行や自己株式の処分などのために支出した費用のことです。

株式交付費は定額法により、3年以内に償却されます。

株式交付費に該当するもの

・株式募集のための広告費
・金融機関の取扱手数料
・証券会社の取扱手数料
・目論見書や株券等の印刷費
・変更登記の登録免許税
・その他株式の交付等のために直接支出した費用

計上時期

株式交付費を支払ったときがあったときに、計上されます。

主に以下のような相手勘定があります。

  • 普通預金
    普通預金口座から支払ったとき
  • 当座預金
    小切手や手形で支払ったとき
  • 繰延資産償却費
    減価償却したとき

ほかにも多数あります。

 

(1)株式募集のための広告費100万円を普通預金口座から支払った

借方貸方
株式交付費100万円普通預金100万円

(2)証券会社との取引手数料30万円を小切手で支払った

借方貸方
株式交付費30万円納当座預金30万円

(3)決算にあたり、(2)の株式交付費10万円分を償却した

借方貸方
繰延資産償却費10万円株式交付費10万円

創立費

どちらも株主を募集するための広告費に該当しますが、創立費は株式会社の設立準備から設立するまでに支出した広告費などを指します。

社債発行費

どちらも資金調達のための支出で株式交付費は償還期限のない無期限の資金調達のための支出ですが、社債発行費は償還期限のある資金調達のための支出です。