未収金

 

未収金とは

未収金(みしゅうきん、英:Accrued revenue)は、本来の営業取引以外の非継続的な取引から発生した未収の代金、またはそれを受領する権利(債権)のことです。未収入金ともいいます。

勘定分類

「未収金」は貸借勘定科目であり、1年基準により、決算日から起算して1年以内に期限が到来する未収金は「流動資産」、1年を超えるものは「投資その他の流動資産」に分類されます。

消費税区分

「未収金」は消費税の対象外です。

計上時期

未収金は、取引が発生したときに計上されます。

「未収金」勘定の相手になる勘定は主な例としていかのものがあります。

  • 固定資産
    固定資産が売却したとき
  • 固定資産売却益
    固定資産が帳簿金額より高い金額で売却したとき
  • 固定資産売却損
    固定資産が帳簿金額より安い金額で売却したとき
  • 現金
    未収金が現金で回収されたとき
  • 預金
    未収金が振込で回収されたとき
  • 買掛金
    売掛金が相殺されたとき

(1)簿価1000万円の自社所有社員寮を1200万円で売却し、300万は現金で受け取り、残金は3月後の月末までに受け取る

借方貸方
現金
未収入金
300万円
900万円
建物
固定資産売却益
10000万円
200万円

(2)10万円の未収金が普通預金に入金された

借方貸方
普通預金10万円未収金10万円

(3)10万円の未収金を現金で回収した

借方貸方
現金10万円未収金10万円

(4)10万円の未収金が取引先の倒産で回収不可になった

借方貸方
貸倒損失10万円未収金10万円

売掛金

売掛金と未収金はどちらもまだお金を受取していないという点で同じですが、「売掛金」は商品の販売など、本業の営業取引から生じているものを指しております。

完成工事未収入金

建築業界は、本業の未収入金でも売掛金ではなく、「完成工事未収入金」という勘定を使います。

未収収益

未収金は非継続的な取引から生じているものに対して、未収収益は、一定の契約に従って、継続してサービスなどを提供した場合の未収の代金です。