小口現金
概要
小口現金とは
日常の細々とした支払の決済を行う手段として利用されています。一般に現預金を管理している財務や経理だけでなく営業所ごとや部門ごとに小口現金を設け担当者に現金を管理させる制度です。
定額資金前渡法(インプレストシステム)
小口現金の運用方法の一つとしてよく用いられているのが定額資金前渡法(インプレストシステム)です。
この制度は、週次・月次などの一定期間分のまとまった金額を小口現金担当者に渡しておき、日々の支払いにそのお金を使用し、支払額を現金出納帳に給します。
財務や経理は小口現金から報告された内容を確認し、使用した金額を補充することで期間の初めには常に一定額の小口現金を用意することが可能となります。
仕訳例
(1)定額資金前渡法で小口現金を管理しており担当者に10万円を小口現金として支払った。
借方 | 貸方 | ||
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小口現金 | 10万円 | 現金 | 10万円 |
(2)小口現金担当者から使用した小口現金の報告があった。その内容は交通費1千円、通信費9千円、水道光熱費7千円、消耗品費3千円である。
借方 | 貸方 | ||
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交通費 | 1千円 | 小口現金 | 2万円 |
通信費 | 9千円 | ||
水道光熱費 | 7千円 | ||
消耗品費 | 3千円 |
(3)小口現金担当者に小口現金の補充として2万円を現金で支払った
借方 | 貸方 | ||
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小口現金 | 2万円 | 現金 | 2万円 |