目次

負債会計の概説

概要

負債の定義

負債とは、企業資本の調達源泉であり、株主以外の第三者からの調達資金を示す他人資本であるとともに、資金提供者または債権者に対して負っている弁済義務をいいます。

分類

負債は、その弁済期限によって流動負債、固定負債の2つに分類されます。そして流動負債と固定負債の分類基準として、資産の分類と同様に正常営業循環基準と1年基準とがあります。

 

流動負債

流動負債の分類:

流動負債の評価:

固定負債

 

引当金

引当金とは、将来の資産の減少または債務の発生に備えて、その合理的な見積額のうち当期の負担に属する額を費用または損失として計上するために設定される貸方項目をいいます。

引当金を設定する目的は、期間損益計算の適正化、財政状態の適性表示にあります。

引当金を設定する場合には、以下の4つの要件を全て満たす必要があります。

  1. 将来の特定の費用または損失であること。
  2. その発生が当期以前の事象に起因すること。
  3. 発生の可能性が高いこと。
  4. その金額を合理的に見積ることができること。

引当金は、資産の控除たる性格をもつ評価性引当金と、負債の性格をもつ負債性引当金に大別され、負債性引当金はさらに、条件付債務たる引当金と債務でない引当金とに区分されます。