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固定資産会計

このトピックでは、固定資産とその会計基準を取り上げて説明します。

固定資産とは

固定資産とは、販売目的ではなく、継続的に会社で使用することができる、または長期に渡って所有される資産のことであり、貸借対照表上で借方「資産の部」の下側にくる勘定になります。

固定資産と対照になるのは、現金や棚卸資産等の流動資産があります。

固定資産の分類

固定資産は以下のように分類することができます。

 

減価償却

減価償却とは

減価償却は、高額な資産について、購入年度だけでなく数年にわたってその費用を計上できる仕組みです。
建物や設備などの有形のものだけでなくソフトウェアなどの無形の財産にも適用され、それぞれの耐用年数に応じて資産の価値からその年に消耗したとされる金額を費用として引いていきます。
耐用年数は、実際の使える年数、使った年数にかかわらず、固定資産の種類毎に国が定めた年数となります。

減価償却の種類

減価償却は、正規の減価償却のほかにも、臨時償却、特別償却、臨時損失などがります。

減価償却費の計算方法

減価償却費の計算は、時間とともに減価償却していく定額法、定率法とその資産を使って得た利益に応じて変わる生産高比例法などがあります。

 

圧縮記帳

圧縮記帳とは、国庫補助金等で取得した資産に関して、その帳簿価額を取得原価から国庫補助金などに相当する金額を控除した金額とし、そしてその帳簿価額に基づいて減価償却を行う方法です。

例えば、P社が国庫補助金100,000円を受け入れ、1,000,000円を加えて機械設備を購入し圧縮記帳を行い、決算時に減価償却を行いました(定額法:耐用年数5年)。

仕訳

貸借対照表

機械装置 1,000,000減価償却累計額 200,000

損益計算書

固定資産圧縮損 100,000国庫補助金受入益 100,000
減価償却費   200,000